ゴルフコンペ幹事マニュアル やることリスト

ゴルフコンペに参加するのはとても楽しいものですが、いざ自分が幹事になってみるとやらなければならないことの多さに気づきます。一つでも漏れがあるとコンペがうまく進行しないことにもなるので責任も重大です。その分コンペが成功した時は他では得られないような充実感に包まれます。一人でも多くの幹事さんの役に立つように、ここではゴルフコンペ幹事さんがやらなければいけないことをマニュアルにまとめました。

ステップ1 エリア、日程、人数、予算を決める（半年～3カ月前）

2，3組のプライベートコンペであれば2か月前くらいからでも間に合いますが、参加人数が多い場合や不慣れな幹事さんの場合、余裕をもって3カ月以上前から概要を決めていきましょう。

取引先がメインなのか、社内コンペなのか、仲間内だけで行うカジュアルなコンペなのか、誰に向けたコンペなのかによってそれぞれ変わってきます。エリアはなるべく多くの人がアクセスしやすい場所で、日程は平日がいいのか、休日か、繁忙期はいつなのか？を考慮して決めます。またそのコンペで必ず参加してもらいたいキーマンとなる人（社長だったり主賓の人だったり）には先に日程を相談し、予め予定を空けておいてもらうようにすることも大切です。

人数はどのくらいの人が参加しそうか、ゴルフ場によりますが、後から増やすことも減らすことも難しいため参加者は先着順で締め切るようにした方が無難でしょう。

予算についてはプレー代＋参加費3,000円～5,000円というのが一般的です。参加費はプレー後の表彰式やパーティー代、景品代として使います。どういった方が参加するかで費用は変わってきます。

ステップ2 ゴルフ場の決定（半年～2か月前）

概要が固まったら実際にゴルフ場の予約をします。ポイントは「金額」「難易度」「プレースタイル」です。
経営者や役員の方が多いコンペであれば安さよりも雰囲気を重視した方がよいでしょう。上級者が揃ったコンペであればそれなりの難易度があったコースの方が好まれます。またキャディ付きにするべきかセルフにするか、カートは必要か、など参加者を想定してゴルフ場を決定します。

多くのゴルフ場では2，3カ月前から予約を受け付けていますが、中には半年以上前からコンペの予約を受け付けているコースもあります。なるべく連続したスタート時間で必要な枠数を確保したいため予約は早いに越したことはありません。

予約は楽天GORAやGDOなどウェブから行うことが一般的ですが、ゴルフ場のメンバーさんがいればその方経由で予約してもらうこともあります。ウェブ予約の場合でも必ずゴルフ場へ直接連絡を入れて間違いがないか確認しておくようにします。「金額はあっているか」「昼食代は含まれているか」「時間、組数はあっているか」「受付スペースは借りられるか」「表彰式の会場は確保できるか、費用はかかるか」「スコア集計はゴルフ場でやってくれるか」「キャンセル対応について」など担当者と打ち合わせしておきます。万が一のことを考えて打ち合わせした内容はメールで残しておくとよいでしょう。

ステップ3 コンペ募集要項の作成（3～2か月前）

ゴルフ場の予約が完了したらコンペの募集要項を作成します。開催日、開催場所、費用、募集人数、競技方式、締め切り、注意事項などをまとめて参加者を募集します。募集したものの返事がない方も出てきますので、募集人数は先着順とすることで早めの返事を促すとよいでしょう。
また仕事や他の用事やコンペと被らないようゴルフ場の予約が完了したらなるべく早く募集をかけるようにすることが大切です。

回を重ねたゴルフコンペであればだいたいの参加者の検討はつきますが、参加人数が見えないコンペであれば「参加したい」と思わせるよう文面に一工夫するのもコツです。「上位入賞者には豪華目玉景品のご用意あり！」「初心者の方大歓迎！」「新ぺリア方式のためどなたも上位入賞の可能性あり！」などを加えてみるのもよいでしょう。

意外にやりがちなのが送付漏れ。「〇〇さんに送り忘れた！」ということがないよう、前任者がいる場合しっかりと引継ぎをしておくようにします。

ステップ4 組み合わせの作成（2～1カ月前）

募集を開始し、無事募集人数に達したら募集締め切りの案内を忘れずにしましょう。参加者のリストができたら、バランスよく組み合わせを作成していきます。
いつもギリギリに来る人は後の方の組に、女性はプレー後の支度に時間が必要だから前の方の組に、あまり関係の良くない参加者は別の組に、などを考慮して組み合わせ表に落とし込みます。

組み合わせの際に重要なポイントとして、ゴルフを楽しんでもらうことは大前提ですが、進行をスムーズに行うことです。貸し切りコンペであればある程度融通がききますが、通常はコンペの前後には一般のお客さんの予約が入っています。プライベートでゴルフに行った際、自分たちより前にコンペが入っていてプレーに時間がかかった経験はありませんか？ゴルフはプレーファーストが大切。自分たちだけでなく周りに迷惑をかけないように心掛けなければいけません。各組にエチケットリーダーを1人配置し、スムーズな進行に協力してもらうようにしましょう。
組み合わせはゴルフ場とも事前に共有しておきます。

ステップ5 案内状の送付（1カ月前）

組み合わせ表が完成したら参加者へ案内状を送付します。募集要項に加え、参加者組み合わせ表、クラブバスを使う場合は時間、場所なども記載します。

ステップ6 景品の準備（1カ月前）

表彰式で配る景品の準備をします。ここは幹事さんのセンスが光る、まさに腕の見せ所です。スムーズな進行と、表彰式での盛り上がりがコンペの評価を左右するといって過言ではありません。
順位賞、ニアピン賞、ドラコン賞、ベストドレッサー賞など、様々な賞がありますので予算に応じて景品を用意しましょう。

予算別景品選びはこちら

ステップ7 最終案内（3～1日前）

参加者宛てに最終案内を送りリマインドします。ドタキャンを防ぐためにも必ず送るようにしましょう。
またゴルフ場にも最終連絡を入れて最終確認をしておきます。当日の組み合わせ、当日の流れ、景品が届いているかなど、漏れがないよう確認します。

またコンペが近づいてくると天気が心配になってきます。雨予報の場合は、「だれが、いつまでに」中止の判断をするのか決めておきます。幹事さんが主催者であれば幹事さんが決めますが、上司の判断を仰ぐ必要があるケースなど、遅くとも前日には決行か中止かの判断をする必要があります。

ステップ8 当日の持ち物リストチェック（1日前）

当日持参するものに漏れがないか最終チェックをします。当日持ち込む場合は景品、当日の進行表、ドラコンやニアピンの旗などの小物類、領収書、釣り銭などが必要です。

ステップ9 受付・会計・準備（当日）

いよいよコンペ当日です。幹事さんは誰よりも早く会場に到着するようにします。まず自分の受付を済ませ、受付スペースの準備を整えます。ゴルフ場側でやってくれているケースもあります。そのほか、スコア集計の依頼、パーティー会場の確認、景品の確認等をしておきましょう。
参加者がゴルフ場に到着したら、受付にて出欠の確認、参加費の受け取りをします。その際、組み合わせや競技方式、注意事項などを記載した案内も配り、集合時間、集合場所を伝えます。
当日の欠席者が出た場合は組み合わせが変更になるため、速やかに調整してマスター室と共有しておきます。

ステップ10 プレー前のあいさつ

出欠が終わったら集合場所であいさつ、プレー前の注意事項説明などを行います。記念写真を撮る場合はこの段階でしておくとよいでしょう。
ギリギリに到着する参加者もいるため、ここまで幹事はバタバタです。プレースタート時間まで余裕がないとスタートが遅れ後続まで迷惑をかけてしまうことになりますので、十分に時間をとるようにしましょう。

ステップ11 スコア集計・会場準備

プレーが終了したらマスター室と連携してスコア集計をします。ゴルフ場側で集計できない場合は自分で集計することになります。
幹事さんは先頭組でプレーするのですぐにパーティー会場の準備に取り掛かります。
スコア集計ができたら順位の確認と景品の付け合わせをします。明らかに該当者と景品が合わない場合はずらすことも検討しておくとよいかもしれません。成績表は人数分印刷して、順位発表が終わってから渡すようにしましょう。

ステップ12 表彰式の司会進行

ゴルフコンペで一番盛り上がるのが表彰式です。

進行は以下の流れが一般的です。

1．あいさつ
2．乾杯
3．歓談
4．表彰式
5．優勝者から一言
6．締めのあいさつ
7．解散

コンペは初めて顔を合わせるという方も多いのであまり長くなるよりも30分程度でサクッと終わるようにした方が好まれます。ちなみにプレーだけ参加して表彰式には参加しないという方もいますので、事前に表彰式は簡単に終わらせますと案内して配慮しておくとよいでしょう。

多くは下位の順位（最下位～4位）からはじめ、ドラコン、ニアピン賞などを挟み、上位（3位～1位）の発表をしていきます。
順位の発表は「順位、前半スコア、後半スコア、グロススコア、ハンデ、ネットスコア、名前」の順で発表すると盛り上がります。

以上がゴルフコンペで幹事さんが行う仕事内容になります。早いと半年位前から準備をし、当日の表彰式の司会進行まで気を遣うことが多く大変な仕事ですが、その頑張りは参加者の方が見て感謝してくれるはずです。「これまで参加したコンペで一番よかった！」そう思ってもらえる最高のコンペにできるようトライしてくださいね！